Skip to content



 

ある工場で箱がときどき空っぽのまま出荷されてしまうトラブルがあった

936:水先案名無い人[sage]:2011/08/07(日)21:06:39.77ID:PF46NVh20

ある工場で、歯磨き粉チューブの入った箱が、ときどき空っぽのまま出荷されてしまうトラブルがあった。これは生産ラインに問題があり、
タイミングなどを調整しても100%箱に入るようにするのは難しかった。

工場にいるエンジニアは手がいっぱいであったので、会社のCEOは経営陣を集め、外部からエンジニアを雇い、
6ヶ月の期間と800万ドルをかけて質の高いプロジェクトを実施した。

その内容は、まず空っぽの箱ができると重量不足を検知してベルが鳴り、光で知らせる。
そのたびに生産ラインをストップさせ、人の手で空箱を捨てる。
その後ボタンを押して再びラインが動き出す、というものであった。

問題が解決するようになってから、しばらくたったある日のこと。
CEOがその後のプロジェクトの様子を確認しにきた。

客からのクレームは減っており、市場での売上は伸び、CEOは使った金額分の成果が出ていると満足した。次にどれくらいの空箱が出ているかを
示す表を調べてみたところ、3週間にたったの一つもなかった。

報告書に間違いがあるのではないかとエンジニアたちに尋ねてみても、それが正しい報告数値だとの答え。
実際にコンベアベルトに載っているもので、空の箱はないと言うのだ。

疑問を抱いたCEOは工場まで足を運び、ラインの現場を自分の目で確認することにした。

するとセンサーの1メートル手前に20ドルほどの扇風機が置かれており、空の箱を吹き飛ばしてはゴミ箱に入れていたのだ。

説明を求めると、作業員の一人が答えた。
「ああ、それはベルが鳴るたびにいちいち来るのが面倒だったので、そこに置いたんですよ」

コンクールF

コメントをどうぞ