猫だって復讐する
俺はある日猫に復讐された。
事のあらましはこうだ。
俺はコタツに当たっているとき、まぁ屁をする。
そうすると猫がたまりかねて出てくるんだ。
面白がって暫くそれをやっていた。
しかし暫くして、猫の様子がおかしい。
俺を常に狙っている。
でもまぁ猫のやることなので気にしない。
高級猫缶で懐柔できるのだ。うちの猫は。
そう思っていた。
そしてそれは起こった。
俺が寝転がってテレビを見ていると、猫が近づいてきた。
そしておもむろに尻を俺の顔の前に持ってきて。
ぷぅ~
と屁をこいた。
その臭さたるや凄まじい。何食ったらそうなるんだ。
つーんと来た。
そしてそのときの俺を見る猫の顔が、なんとなくドヤ顔に見えた。
それから俺と猫の屁こき戦争が始まった。
男なら、負けると分かっていても闘わなくてはならないときがある。
今がそれなのだ。